
Diogenes Quartet
弦楽四重奏曲 第 1番 ハ短調(変ロ長調) D.18
5つのメヌエットと6つのトリオ D.89
弦楽四重奏曲 第 5番 変ロ長調 D.68
5つのメヌエットと6つのトリオ D.89(2nd version) メヌエット第3番、トリオ第5番
2013年録音
レーベル:Brilliant
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
ディオゲネス四重奏団のシューベルト弦楽四重奏曲全集の第3集は、シューベルトが14歳の時に作曲した第1番、16歳の時に作曲した5つのメヌエットと6つのトリオと第5番という組み合わせです。
シューベルトはロマン派を代表する作曲家の一人だと思うのですが、この第3集に収められている楽曲たちは若き日の作品らしい清々しくも爽やかな古典派様相の楽曲です。
華やかさは控えめで、構成の多彩さや確かさにはその作曲した年齢に見合ったレベル感がありますが、単なる習作として忘れ去られて良いような楽曲でも無いように思えます。
そんな楽曲たちをディオゲネス四重奏団は抜群のアンサンブルで美しく仕上げており、全集を取り組むに際して、録音せざるを得ないから演奏しているのではなく、しっかりと楽曲に対して愛情を注いでいるように感じられます。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
とても素晴らしい録音です。
長めの残響が音場や各楽器の音色に飛びきりの潤い感を与えながらも、その響きにはすっきりとした味わいがあり、定位も良好で音の見通し感も十全です。
真剣ながらも演奏を楽しむかのようなディオゲネス四重奏団の各メンバーの気持ちが伝わってくるかのような実在感も備えています。
タイトで力感のあるチェロやヴィオラの響きと、繊細で表現の仔細を視覚的に捉えられるかのようなヴァイオリンの音色が有機的に交わる感覚も得られます。
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