20141021

Gerd Schaller指揮
Philharmonie Festiva(フィルハーモニー・フェスティヴァ)

1878年版『村の祭り』フィナーレ/キャラガン校訂

2013年録音(ライヴ)
レーベル:Profil

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

これまで聴いてきたシャラーとフィルハーモニー・フェスティヴァのブルックナーはとても好感触だったのですが、どうもこの新しく録音した『ロマンティック』は今一歩の感を拭えません。
彼らの特徴でもある柔らかさは残すものの、全体的に少し丁寧さが欠けているように感じられ、金管群の響きにも荒っぽさを否めません。
元々、圧倒的な技術を誇るようなオーケストラでは無いかも知れませんが、これまでのリリースの評判の高さを勘違いしたかのような悪い意味での勢いがあり、ライヴだからか、スケール感も無理に欲張ったように思えます。
『村の祭り』フィナーレはティントナー&ロイヤル・スコティッシュ管の演奏を持っていますが、これはこちらの方がよく演奏されるノヴァーク版などとの相違が面白く聴けるように思います。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

シャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァの録音は、ライヴなのに静寂感がとても高い、そしてステージノイズや聴衆ノイズが全くと言って良い程聴こえないのが美点です。
この録音もその部分は今まで聴いてきたものと同じくそうであり、暗騒音は感じますが、終演後の残響が完全に消え入るまで何ら雑音は聴こえません。
しかしながらこのアルバムは悪い意味での素朴さを感じ、何となくざらついた感触がありますし、響きの拡散と融合が低く、各楽器の定位が変に掴めてしまいます。
少し雑さを感じる演奏をストレートに伝えてくれるところに、ある意味オーディオ的な実在感は高いと言えるのかも知れませんが、演奏同様、録音もちょっと残念な仕上がりです。

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