
Martin Stadtfeld (p)
J. S. Bach
コラール前奏曲『暁の星はいと麗しかな』BWV 739 (シュタットフェルト編)
トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 (シュタットフェルト編)
パッサカリア ハ短調 BWV 582(シュタットフェルト編)
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903 (シュタットフェルト編)
最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ BWV 992 (シュタットフェルト編)
Heucke
『変革』(新クラヴィーア小品集)Op.46a~ただ、愛する神のみ旨に従うものは
2014年録音
レーベル:Sony Classical
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
マルティン・シュタットフェルトがバッハのオルガン曲を自ら編曲して演奏している楽曲に、ホイッケ(Heucke, Stefan 1959- )の楽曲を付け加えたアルバムで、『暁の星はいと麗しかな~若きバッハ』と題されています。
奇異では決してありませんが、自由闊達さを流麗なテクニックで聴かせるシュタットフェルト、自らの編曲と言う事もあってか、かなりの力演と感じます。
しかしそこは冷静さを常に感じさせるシュタットフェルト、下手に熱い演奏ではなく、均整のとれた端正さが薫ります。
厳格さを感じさせる前半の楽曲、そして身内へ贈る楽曲だけに、バッハなりの情感が漂うカプリッチョを多彩な音色と表現で楽しませてくれます。
アルバムの最後を飾るホイッケの楽曲は、現代を生きる作曲家が書いたとは思えないほどバロック的で、HMVの解説にある通りバッハへのオマージュが感じられます。
シュタットフェルトはまだ34歳だそうですが、その年令に似合わぬ存在感、意思を感じさせる演奏家ですね。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
少し無機質に感じるピアノの響きですが、何故かとても聴き心地がよく美しいです。
金色に輝き振幅する低音の巻き弦が見えるかのような実在感。響きの直接的な伝播のある録音ですが、単にリアルでストレートなだけではなく、シュタットフェルトの気持ちが伝わってくるかのような真剣さが再生音にあります。
左右への広がりもよく、静寂度も完璧と言って良い録音には、優れた音の見通し感と輪郭もありますが、高域の強奏時にはほんの少しキツさも感じます。
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