
Hervé Niquet指揮
Flemish Radio Choir(フランダース放送合唱団)
Fauré - レクイエム ニ短調 作品48
Brussels Philharmonic Soloists(ブリュッセル・フィルハーモニック・ソロイスツ)
2014年録音
Gounod - アヴェ・ヴェルム 2014年録音
Gounod - 十字架上のキリストの最後の7つの言葉 2013年録音
レーベル:Evil Penguin Records
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
『鬼才エルヴェ・ニケ』とHMVには記載されていますが、私にはとてもまっとうな演奏に思えますし、変に狙ったような処は全く感じられません。
少人数の合唱陣とオケによるフォーレのレクイエムも、少しだけ早めのテンポとは思いますが、奇を衒ったような側面は皆無で、安心して聴ける、或いはちょっと20世紀的な雰囲気さえ感じられます。
大人の気負わないレクイエムにはほんのりと濃いめの味付けが感じられますが、濃厚と言うほどではなく、あっさりはしていないと言った印象を受けますが、気負いがないためとても聴きやすいと思います。
ピエ・イェズ(Pie Jesu)はソプラノの合唱で歌われますが、これも清楚でありながら大人な雰囲気があります。
アカペラのグノーの楽曲は、作曲家が生きた時代(1818-1893)が少なくとも150年は遡るのではないかと思える程ルネッサンスの雰囲気が高く、それがグノーの特徴なのかも知れません。
これも普段着を思わせながらも丁寧で完成度の高い声楽アンサンブルで楽しませてくれ、今後エルヴェ・ニケはブラームス、モーツァルト、デザンクロ(知らない作曲家です...)らのレクイエムの録音を予定しているそうなので、今から楽しみです。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
フォーレの楽曲では低音域の豊かさが印象的です。
それが録音に程良い温度感を与えてもいますし、少し濃いめの味付けを感じさせるのかも知れません。
低域は豊かであっても音場には不明瞭さはなく、少人数のオケ、合唱とも定位はしっかりしていながらも切れすぎない音の輪郭が掴める録音です。
アカペラのグノーの楽曲も温度感と自然さが感じられるもので、フォーレの楽曲と併せて残響は殊更長い方ではありませんが、ドライさはないウェットな雰囲気がある録音だと思います。
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