2014年9月14日(日)
開場14:15 開演15:00
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

佐渡 裕 指揮

Schubert - 交響曲 第 8番 ロ短調『未完成』D.759
Bruckner - 交響曲 第 4番 変ホ長調 WAB104『ロマンティック』

今年はPACオケの定期会員になりました。
最近はコンサートから足が遠のきがちで、ブログを見直してみれば2月のフライブルク・バロック・オーケストラ以来、クラシックのコンサートには全く行っておらず...。

さて、久々のコンサートとなったわけですが、PACオケは新しく23人ものメンバーが加わってのスタートとの事、若い演奏家を育てるというオーケストラの目的上、仕方がないとは言え、毎年多くのメンバーが交代するのは大変でしょうね。
今シーズンのスタートは『未完成』と『ロマンティック』と言う或る意味ポピュラーなプログラムでしたが、3日目とは言え、緊張感が終始感じられる演奏でした。

『未完成』では少しだけゆっくりとしたテンポで、始まった途端に何やら厳かな雰囲気が感じられる演奏でした。
とても丁寧に、そして楽団員個々の真剣さが伝わってくる演奏、いつもの事ですがPACのメンバーは与えられている機会を最大限に生かそうとする姿勢がとても真摯です。
その意味では多少技術やアンサンブルに疵があってもそれを補って余りある物が感じられますし、私は在阪のプロ・オケなどよりモラルもレベルも高いと思っています。

『ロマンティック』ではトロンボーンの応援メンバーの実力が高い事もあって、実に堂々としたスケール感のある演奏でした。
開演前に佐渡さんはチェリビダッケに関して言及されていましたし、『未完成』がややゆっくりなテンポだったので、かなり足取りの遅い演奏かとも思っていましたが、緩徐部分以外はやや早いとさえ言えるテンポでした。

第2楽章、或いは他の楽章でも緩徐部分ではやはり踏み込みが少し浅く、まだメンバー間の意思疎通もしっかりとは形成されていないのでしょう、ややアンサンブルの纏まりに問題がありました。
また、佐渡さんの解釈なんだと思いますが、急緩のつなぎ方に少し違和感もあり、やはりホルンに関しては音がはずれる場面も少なくはありませんでした。
出だしが完全には揃っていない場面とか、粗探しをすれば色々とあった演奏ですが、最終的な印象は決して悪くはなく、私が生で聴いた『ロマンティック』では一番良い印象を受けた演奏でした。