20140902

Klára Würtz (p)

ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D.664

2014年録音
レーベル:Piano Classics

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

クララ・ヴュルツは1965年にブタペストに生まれたハンガリーのピアニストです。
詳しくは分かりませんが、1985年のポッツォーリ国際ピアノコンクールで第1位を獲得した事が大きな転機となった様で、今までの録音も少なくはないようです。
(因みに1959年の同コンクールの初代優勝者はポリーニです)
部分的には可憐さも薫るヴュルツのピアノの音色は、特に第13番ソナタにはマッチしている様に思え、女性らしい柔らかで清楚な情感が感じられます。
しかし第21番ソナタでのシューベルトの男性的な側面を感じさせる部分に少し物足りなさ、或いは踏み込み切れていない印象を受けたりもします。
決して悪い演奏ではなく、丁寧で心のこもったピアノだとは思いますが、今ひとつインパクトは薄いようにも思います。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

やや音場は中央に集まり気味で、低音部の波動などにも音響的な愉悦感があるわけではありませんが、全体に音の見通し感に優れ、音の粒立ち、輪郭も自然な明瞭さがある録音です。
色彩感も低く、モノクロームな雰囲気がありますが、それが質素ながらも上品な潤いをピアノの響きに与えているようにも思えます。

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