
Gerd Schaller指揮
Philharmonie Festiva(フィルハーモニー・フェスティヴァ)
1866 年キャラガン校訂版
2011年録音
レーベル:Profil
シャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァが2012年にリリースしていたブルックナーの交響曲第1番~第3番までを納めた3枚組セットのDisk1です。
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
何故ノーチェックだったのだろうと自分で反省する彼らのブルックナー、キャラガンがハースの校訂報告をもとにして1866年稿を復元したスコアを使用していますが、版の問題を別にしても素晴らしい演奏だと思います。
ややゆったりとしたテンポで進められますが、演奏に弛緩した雰囲気は全くありません。
緊張感よりも柔らかで柔和な楽団員の表情が感じ取れる演奏は、「優しさの感じられるブルックナー」に仕上がっており、これはかなりユニークだと思います。
シャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァの演奏は、穏やかで柔らかい稜線の山並みを思わせ、とても心地よく素晴らしい物だと感じます。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
録音にもシャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァの優しさの宿る演奏スタイルを直接的に感じ取らせるものがあります。
左右への広がりは十分で定位も良いのですが、音の切れや明確な音の輪郭を訴えかけるような物ではありません。
奥行き感にはもう少し欲張りたいと思わせる物がありますが、大きく不足している訳ではなく、弦楽陣、木管群、金管群とのバランスも極めて良好です。
残響は豊かな部類になると思いますが、それが音の見通し感を阻害する事もありません。
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