
Vladimir Lande指揮
St. Petersburg State Symphony Orchestra(サンクト・ペテルブルク交響楽団)
トランペット協奏曲 第 1番 変ロ長調 作品94
Andrew Balio (tp)
2010年録音
交響曲 第18番『戦争、これより惨い言葉はない』作品138
St. Petersburg Chamber Choir(サンクト・ペテルブルク室内合唱団)
Tatyana Perevyazkina (S), Ekaterina Shikunova (A),
Vladimir Dobrovolsky (T), Zahar Shikunov (Br)
2012年録音
レーベル:Naxos
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
ショスタコーヴィチがもしトランペット協奏曲を書いていたら、きっとこんな楽曲になるのだろうなと思わせるようなワインベルクの協奏曲ですが、ショスタコーヴィチ独特のシニカルさは余りなく、ワインベルクお得意のパロディ(メンデルスゾーンの結婚行進曲のフレーズ)やおどけた雰囲気が楽しめます。
トランペットの滑らかで誇らしげな音色も素晴らしく、ソリストのアンドリュー・バリオの楽しんで演奏している様子が伝わってきます。
トランペット吹きに取って、レパートリーにするに魅力十分な楽曲だと思うのですが、殆どCDもリリースされていないようです。
一方、『戦争、これより惨い言葉はない』という重い副題の付けられた第18番交響曲、テーマがテーマなだけに、ワインベルクも遊び心を忍ばせるようなこともなく、真っ正面から取り組み書き上げた楽曲に思えます。
いつもの如く、歌詞は全く見ずに聴いていましたが、単に重くて暗い反戦的な楽曲ではなく、序奏とも言える第1楽章などは室内楽的なオーケストラの旋律、響きがとても美しいです。
合唱を含め、歌唱陣にもわざとらしさや大袈裟さはなく、ワインベルクの想いを真剣に受け止め、そしてそれを伝えようとしているように思えます。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
鮮やかで艶やかな録音には、明瞭な音の輪郭が感じられます。
濃紺の潤い感のある静寂を背景に、音の切れや立ち上がりもしっかりしています。
定位も良く、奥行き感にも不足のない録音には、弾力感とタイトさを併せ持つ低域の心地よい響きも感じられます。
グランカッサ(大太鼓)波動も、部屋の床を這って伝わってくる鮮烈さがあります。
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