
Ari Rasilainen指揮
NDR Radiophilmarmonie(ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)
交響曲 第 9番『幻想的交響曲』作品54
NDR Chor(北ドイツ放送合唱団), Prager Kammerchor(プレイガー室内合唱団)
Satu Vihavainen (Ms), Gabriel Suovanen (Br)
交響詩『川』作品33
2003年録音
レーベル:cpo
1959年生まれのフィンランド人指揮者、アリ・ラシライネンのアッテルベリ交響曲全集のDisk5です。
(全集は5枚組)
Disk1 Atterberg - 交響曲 第 1番 / 第 4番
Disk2 Atterberg - 交響曲 第 2番 / 第 5番
Disk3 Atterberg - 交響曲 第 3番 / 第 6番
Disk4 Atterberg - 交響曲 第 7番 / 第 8番もご参照下さい。
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
アッテルベリの第9交響曲はこの録音が世界初となり、HMVでの検索結果では他には誰も録音としては残していないようです。
それが疑問に思えるほどしっかりした楽曲で、全13トラックからなる楽曲は途切れなく演奏され、アッテルベリの一つの特徴と思える金管群の輝かしい咆哮も控えめな内省的な雰囲気があります。
この世界唯一と思われる録音では、歌唱を勤めるソリスト達も素晴らしく、オーケストラも繊細な響きで楽曲を作り上げています。
交響詩『川』もとても素晴らしい楽曲で、
1. 山と森を通り抜けて
2. 大きな湖
3. 滝
4. 静かで広い流れ
5. 港
6. 山からの海を越えた眺め
7. 外海に向かって
の7楽章からなりますが、これも途切れなく演奏される20分弱の楽曲です。
楽章毎のタイトルがとてもぴったりとくる分かりやすく親しめる楽曲には、アッテルベリならではの金管群の輝かしい煌めきも楽しめます。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
交響曲ではソリストへのフォーカス感も抜群で、楽曲の主役としての存在感もあります。
左右への広がりにも優れ、繊細な弦楽陣や木管陣、或いはハープの爪弾きも明晰な音の輪郭です。
交響詩での録音も交響曲同様に素晴らしく、潤い感のある静寂を背景に、オーケストラの響きの明瞭さが印象的です。
奥行き感に僅かな物足りなさを感じますが、派手さはなくとも好感触が得られる録音です。
残念ながら第9交響曲と交響詩の単独アルバムは廃盤の様です。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの全集のサイトにリンクしています)