
堀米 ゆず子 (vn)
JoAnn Falletta指揮
Czech Philmarmonic Orchestra(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
Viviane Spanoghe (vc)
2013年録音
レーベル:Talent
演奏 
(評価は5つ星が満点です)
兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の定演でのゲストとしてブラームスの協奏曲を演奏した堀米さんは昨年2月に聴いていました。
その時の印象は余り芳しくはなかったのですが、チェコ・フィルとの共演ですので、或いはと思ったのですが、少し残念な演奏だと思います。
オーケストラの演奏は立派なのですが、リハーサルの時間が十分取れなかったのか、二重協奏曲を含めてソリストと息が合っているとは余り思えず、堀米さんも、スパノゲも、どちらかというと自分の演奏で一杯いっぱいな印象です。
特にヴァイオリン協奏曲の最終楽章はかなり聴き苦しく、音程、技術に不安を感じさせるヴァイオリンは、音色は美しいもののかなりぎくしゃくした印象です。
二重協奏曲ではそこまでの聴き苦しさは感じませんでしたが、それでもソリスト同士の意思疎通も十全には思えない演奏です。
女性指揮者、女性ソリストによるブラームスというのは、ちょっと目を引く趣向かも知れませんが、演奏そのものは余り感心できるものとは思えません。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
録音はかなり素晴らしく、残響豊かで潤い感のあるオーケストラの響きには、チェコの楽団らしい深みを感じたりもします。
ヴァイオリン協奏曲でのソリストへのフォーカスも優れており、結果演奏がかなり仔細に掴めるため、音程や技術、或いはやや粗暴とも思える表現が直接的に伝わって来ます。
二重協奏響は少し不満が残る録音で、何よりもヴァイオリンとチェロとが同じ位置に定位し、前後感もないために「縺れた」印象を受けます。
二重協奏曲もオーケストラの響きは美しく、明瞭すぎない音の輪郭が好ましい録音です。
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