Alisa Weilerstein (vc)

チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 B.191
Jiří Bělohlávek指揮 Czech Philharmonic Orchestra(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)

4つの歌より『わたしに構わないで』 作品82-1 B.157
ロンド ト短調 作品94 B.171
『家路』~ 交響曲 第 9番より
歌曲集『ジプシーの歌』より『母の教え給いし歌』作品55-4 B.104
『森の静けさ』作品68-5 B.173
スラヴ舞曲 ト短調  作品46-8 B.172
Anna Polonsky (p)

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

アリサ・ワイラースタインは1982年ニューヨーク生まれの女性チェリストで、HMVに拠るとバレンボイムに見いだされたとの事です。
協奏曲は長いオーケストラによる序奏から、ドヴォルザークにはやはりチェコのオケがぴったりだなと思わせる巧さ、「歌」を感じます。
そこに奔放とも思えるワイラースタインのチェロの弾き始め、最初はかなり恣意的な演奏家かとも思いましたが、違和感があったのはその冒頭だけでした。
全編に渡り、
ワイラースタインのチェロは艶やかで滑らか、そして女性らしさを失わない力強さを感じさせ、一種都会的な洗練をも印象付けます。
それが本家本元とも言える
ビエロフラーヴェク&チェコ・フィルの郷愁的な響きと上手く融和しており、単なる話題性だけのチェリストではないと感じさせます。
協奏曲以外は全てピアノとのデュオで、選曲的にもかなり親しめる、或る意味セールスを意識したかのような選曲ですが、このデュオでの演奏もとても素晴らしいです。
ロシア出身のピアニスト、アンナ・ポロンスキーの奏でるピアノもとてもリリカルです。

録音 
☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

協奏曲ではチェロへのフォーカス感が見事と言える録音で、
ワイラースタインの都会的で洗練された響きを堪能出来る仕上がりです。
オケも左右や奥行き感がある展開で、各楽器それぞれの音色も美しく捉えています。
ピアノとのデュオは更に素晴らしく、潤い感のある音場に、すっと立ち上がるピアノ、チェロの響きには、互いの気持ちが交差するかのような雰囲気があります。
音数の多い場面で、やや音場の手狭さを感じますが、優れた録音に類せるものだと思います。

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