Rosalyn Tureck (p)

Disk1
パルティータ 第 1番 変ロ長調 BWV 825
パルティータ 第 2番 ハ短調 BWV826
パルティータ 第 6番 ホ短調 BWV830
Disk2
パルティータ 第 3番 イ短調 BWV827
パルティータ 第 4番 ニ長調 BWV828
パルティータ 第 5番 ト長調 BWV829

1984年録音(Disk1はライヴ)
レーベル:Vai

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

『かのグールドも参考にしたというバッハ演奏の大家ロザリン・テューレック』というHMVの記述に引き寄せられ購入したパルティータです。
全く知らなかった「大家」ロザリン・テューレックですが、とても内省的な響きをそのピアノに感じます。
比較的一音一音を明瞭に区切って奏でるパルティータは、明晰さを持ってはいますが。学究的な側面はなく、私のような者にもパルティータを分かり易く、それこそ視覚的イメージで見えるかのように演奏してくれているように思えます。
ライヴ録音のDisk1は、そんな明晰さに生演奏ならではの温度感が感じられ、穏やかながらも深い洞察を指ししてしてくれているかのようです。
スタジオ録音のDisk2は一貫して冷静で繊細な雰囲気があり、Disk1との雰囲気の違いが明白です。
やや冷ややかな感触のDisk2ですが、明晰さと繊細さはライヴ以上の仕上がりです。

録音 
☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ライナーノートにはRecorded 1984との記載がありますが、HMV記載のDisk1:1989年、Disk2:1984年の方が正しいのかも知れません。
ライヴ録音のDisk1は楽曲により印象は僅かに異なり、柔らかく穏やかな第1番、やや硬質感が出る第3番、更に温度感が上昇する第6番と言った感じです。
聴衆ノイズはほぼ皆無(一カ所だけ咳き込みがはっきり聴き取れますが)で、聴衆のマナーの素晴らしさに感じ入って聴いていましたが、演奏後の拍手はかなり速く、完全な静寂前にいち早く歓声と共に拍手はおこります。
スタジオ録音と思われるDisk2では、やや音の角が立っていて、高域のキツさを感じる録音で、左右への広がりや奥行き感にも少し物足りなさを感じます。
双方のDiskともアナログ録音で、場面によってはテープヒスノイズが気になりはしますが、演奏を台無しにしてしまうほどのレベルではありません。

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