John Eliot Gardiner指揮
Orchestre Révolutionnaire et Romantique(オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)
Lucy Crowe (S), Jennifer Johnson (Ms),  James Gilchrist (T), Matthew Rose (Bs)

2012年録音
レーベル:SDG

演奏 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)

HMVの解説には『オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの技巧的でフレキシブルな演奏』と評されていますが、私にはオーケストラが技巧的とはとても思えません。
歌唱陣、弦楽陣、金管群とのバランスも崩れているように感じ、Credoまではやたら耳に付く金管群の咆哮やティンパニの粗雑な打撃に弦楽陣は覆い隠されているかのようです。
Sanctusでのヴァイオリンのソロは聴き苦しいとさえ感じる音色ですし、音程も安定していないように聴こえます。
全体的に特にオーケストラが個々人の演奏で精一杯で、周りの音を聴けていないかのように感じ、アンサンブルを織りなせていないと思ってしまいます。
録音にも足を引っ張られていると言えますが、ガーディナーは割と好きな指揮者だっただけに、かなり残念な思いです。

録音 
☆☆ (評価は5つ星が満点です)

響きの良くないホールの2階、或いは3階席から眺めているような感覚で、音場は中央に集まり気味で、左右や上方向への伸びやかさが感じられません。
残響も短い部類と思いますが、その影響か全体的にマットな感触を得ます。
音の見通し感や奥行き感もかなり聴き劣りを感じる録音で、響きの融和性が乏しい変に定位が良い録音には、粗雑で混濁した印象を受けます。
独唱、合唱ともソプラノの高域での強奏時には、キツさを感じさせる録音でもあり、暗騒音も高いレベルかも知れません。

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