
Ewa Kupiec (p)
ピアノ・ソナタ
2つの練習曲
民謡集
牧歌集
3つの若者のための小品
インヴェンション
2013年録音
レーベル:Sony Classical
(HMVにはRCAとありますが、ジャケット、およびレーベル面にはSonyとBR Klassikの記載しかありません。)
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
1964年生まれのポーランド人ピアニスト、エヴァ・クピークも初めて聴く方です。
20世紀を生きた作曲家としては前衛さや難解さが少ないと感じるルトスワフスキですが、美しい響きで音楽を届けてくれるエヴァ・クピークのピアノで聴くと、後期ロマン派の薫りさえ感じます。
透明度の高い、そして堅さやキツサの少ないエヴァ・クピークのピアノは、技術的にも確かなものを持っているのだと思いますが、それ以上にポーランド人でしか表せないような少しひんやりとした燻し銀の様な味わいを与えてくれます。
ピアノ・ソナタは3楽章構成で29分ほどの楽曲ですが、2つの練習曲も、12曲からなる民謡集、5曲からなる牧歌集(ちなみに一般的に想像される牧歌的な雰囲気は私には感じられませんが)、3つの若者のための小品、単一楽章のインヴェンションも、短い物は30秒ちょっと、長くても3分弱(大半は1分程度)の楽曲が並びます。
クピークの単に美しいだけではないピアノの調べと、ルトスワフスキの後期ロマン派から現代へと繋がるような曲想は、もっと聴いていたいと思わせるものがあります。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
とても美しい音色が楽しめる録音です。
音場は中央にあり、音の拡散はそんなに広くはないのですが、一音一音の響きが見えるかのような粒立ち、見通しの良さがあり、潤い感も適度で的を得た物です。
音の波動が感じられるかのような実在感もあり、漆黒の静寂感を感じる録音には、煌びやかさを上品に聴かせる鮮やかさも備わっていると思います。
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