Stephen Hough (p)
Mark Wigglesworth指揮
Mozarteumorchester Salzburg(ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団)

2013年録音
レーベル:Hyperion

スティーヴン・ハフとウィッグルスワース&モーツァルテウム管によるブラームスピアノ協奏曲全集のDisk1です。(全集は2枚組CD)

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

HMVの解説を読むと、イギリス人ピアニストのスティーヴン・ハフはかなり著名な方のようですが、私は初めて聴きました。
指揮者のウィッグルスワースはショスタコーヴィチの交響曲チクルスで素晴らしい演奏を聴かせてくれていたので、或る意味とても期待して購入したアルバムです。
ハフのピアノの音色は山間を流れる清流のように、時には激しく、時には穏やかに、場面に応じて表情が変わりますが、一貫してその清澄さは変わりません。
骨太な交響曲の骨格を持つようなブラームスの第1ピアノ協奏曲に対して、力みのない柔らかささえ感じさせるアプローチで、第2楽章などはラフマニノフの協奏曲を思い起こさせるようなロマンティックさを漂わせます。
オーケストラには、やや重厚長大さを感じさせる物がありますが、これとて変に力みのある演奏ではなく、丁寧でありながらも大袈裟さのないものです。

録音 
☆☆ (評価は5つ星が満点です)

音場は中央に集まり気味で、上方向への伸びやかさも不足している印象です。
左右への展開にもワイドさが足りず、音の見通し感にも優れていないような感触です。
全体的にハイペリオンのレコーディングにしては珍しくも音の輪郭を含め、満足できる部分が少なく、悪い録音とは言えないかも知れませんが、折角のハフの清澄さをしっかり伝えてくれる録音ではないように思え残念です。

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