Patricia Kopatchinskaja (vn)
Vladimir Jurowski指揮
London Philharmonic Orchestra(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

Stravinsky - ヴァイオリン協奏曲 ニ調
Prokofiev - ヴァイオリン協奏曲 第 2番 ト短調 作品63

2013年録音
レーベル:Naive

演奏 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)

2つ星というのはちょっと厳しすぎるかも知れませんが...。
ストラヴィンスキーの協奏曲は好きなのですが、リリースが余り多くはないので、カントロフ。ヒラリー・ハーン、スクリデの演奏しか持っていません。
コパチンスカヤの演奏で聴くと、この楽曲はとても難解で複雑なように聴こえ、それは今まで感じた事のない感触です。
実際はどうか分かりませんが、コパチンスカヤは自分の演奏だけでいっぱいいっぱいで、とてもオケの音などに気を廻す余裕がない雰囲気で、緩徐楽章はそうでもありませんが、速い場面ではかなり聴き苦しさを感じます。
それはプロコフィエフの第2協奏曲でも同様で、コパチンスカヤと指揮者のユロフスキーの相性が良くないのか、オケとソリストとの『協奏』ではなく『競奏』に聴こえます。
ストラヴィンスキーの楽曲には最後にカデンツァが付け加えられています。(オリジナルの楽曲にはないと思います)
この演奏は圧巻で、ヴァイオリンの完全なる独奏だと思うのですが、どうやって弾いているのか分からない程の多くの音が奏でられ、コパチンスカヤの技術がとても高いことは納得出来ます。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

やや音場は中央に集まり気味で、低域の量感は高いのですが、今一歩締まりが悪く、オケの音の輪郭には滲みを感じます。
ヴァイオリンへのフォーカス感は良く、コパチンスカヤの肩に力の入ったかのような演奏が見えるが如き実在感も感じられます。
音の見通し感、或いはヴァイオリンとオケとの前後感覚などはしっかり掴めますが、オケの音に鮮やかさが不足している印象があり、すこしすっきりとしない録音に思えます。

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