Martin Stadtfeld (p)

イギリス組曲 第 1番 イ長調 BWV 806
イギリス組曲 第 2番 イ短調 BWV 807
イギリス組曲 第 3番 ト短調 BWV 808
管弦楽組曲 第 3番 ニ長調 BWV 1068より『アリア』

2013年録音
レーベル:Sony Classical

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

マルティン・シュタットフェルトは1980年生まれのドイツ人ピアニストで2002年のヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールの第1位を獲得しているそうですが、この方も初めて聴きます。
全体的にやや早めのインテンポで弾きすすめ、一つの楽章内ではデュナーミクも殆ど付けず、一聴した所は淡々とした演奏にも思えますが、良い意味で美しいオルゴールを聴いているかのような気分になります。
しかし楽章毎では音の大きさをしっかりと変えて、それも恣意的ではなく考え抜いて決めているようです。
『組曲』としての作品をしっかり仕上げてきていると言う印象で、好感の持てる演奏です。
どの組曲もサラバンドはとても情感豊かで美しく優しい響きなのが印象的です。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

最初は音場が中央にあり音の輪郭が甘いと思いましたが、聴き進めるとその印象はなくなり、透き通った響きに感じられるようになりました。
ピアノにしては珍しく、弾力感を感じる響きが中低域にあり、
シュタットフェルトの硬質感の低いピアノの響きをより心地よく聴かせてくれます。
温度感も適度な録音で、ジャケットの厳しめな
シュタットフェルトの顔立ちからは異なる安らぎが得られます。

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