
Martin Fröst (cl)
クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
Deutsche Kammerphilharmonie Bremen(ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団)
2010年録音
ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調『Kegelstatt Trio』K.498
Leif Ove Andsnes (p), Antoine Tamestit (va)
2012年録音
アレグロ 変ロ長調 K.Anh.91(516c) クラリネットと弦楽四重奏のための
Janine Jansen (vn), Boris Brovtsyn (vn), Maxim Rysanov (va), Torleif Thedéen (vc)
2013年録音
レーベル:BIS
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
薄曇りの冬空の下に置かれた氷の彫刻のような、良い意味で冷ややかな美しさを感じる演奏です。
スウェーデン人であるフレストの北欧の音色が支配的なのか、三重奏でピアノを弾くアンスネスがノルウェー人で、アレグロでチェロを担当するテデーンもスウェーデン人ですが、オケはドイツ、三重奏のヴィオリスト、タムスティはフランス人、アレグロの弦楽陣もオランダ人のヤンセンにロシア人のブロフツィン、ウクライナ人のリサノフと、決して北欧一色ではないのに、清潔ですが冷ややかな感触が高いです。
そこには無邪気に笑うモーツァルトの姿はなく、品行方正な好青年像を抱いたりしますので、好みの分かれるところかも知れません。
しかし演奏の丁寧さや出来映えには不満を感じないと思います。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
SACDハイブリッド盤です。
とても潤い感が高く、豊かな残響が心地よいのですが、その分、音の輪郭や切れ、立ち上がりなどはやや甘い傾向があります。
しかしそれは響きの交わりを実感させるものでもあり、音響的に稚拙な録音ではないと思います。
定位に関しても意図的にか、はっきりくっきりではなく、クラリネットの存在感も主役であることを主張しすぎないフォーカス感で捉えられています。
(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)