
五嶋みどり (vn), Özgür Aydin (p)
Bloch - ヴァイオリン・ソナタ 第 2番『神秘の詩』
Janáček - ヴァイオリン・ソナタ
Shostakovich - ヴァイオリン・ソナタ ト長調 ト短調 作品134
2012年録音
レーベル:Onyx
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
Bloch, Ernest (1880-1959)、Janáček, Leoš (1854-1928)、Shostakovich, Dmitrii Dmitrievich (1906-1975)の20世紀に書かれたヴァイオリン・ソナタを集めたアルバムです。
ブロッホの楽曲は単一楽章ですが、その内容は多彩で、20分に及びます。
その副題通りに神秘的な雰囲気もありますが、芯のある滑らかな五嶋みどりのヴァイオリンの響きがとても合っているように思えます。
ヤナーチェクのソナタは、有名な弦楽四重奏曲ほど激しく厳しい様相ではありませんが、16分強の4楽章からなる楽曲には、ヤナーチェクらしさが感じられる作品だと思います。
私にはこのアルバムに収められた楽曲では一番馴染みのあるショスタコーヴィチのソナタは、とても晩年に書かれた作品とは思えない生命力に溢れる演奏がユニークです。
繊細なのに生命力に溢れた五嶋さんのヴァイオリン、確かな覚悟もあるのでしょう、技術だけではない立派なソリストとしての存在感を感じます。
トルコ人ピアニスト、オズガー・アイディンの堂々とした演奏も素晴らしく、五嶋みどりと互角以上に渡り合っていると言った印象を受けます。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
鉄壁のピアノの伴奏を後ろに従え、中央に存在感豊かにヴァイオリンが展開する奥行き感が手に取れるような録音です。
音の粒立ちや切れ、足り上がりにも不足はなく、左右への響きの広がりもヴァイオリン・ソナタとして自然なものがあります。
明瞭な輪郭に深い静寂を感じられる好録音だと思います。
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