
Hélène Grimaud (p)
Andris Nelsons指揮
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks(バイエルン放送交響楽団)
2012年録音(ライヴ)
レーベル:Deutsche Grammophon
エレーヌ・グリモーによるブラームスのピアノ協奏曲集のDisk1です。
Disk2はネルソンス指揮のウィーン・フィルとの第2番です。
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
交響曲かと思わせるオーケストラによる重厚な長い前奏が特徴的なピアノ協奏曲第1番、特にその第1楽章にはブラームスの痛々しい苦悩が感じられるような場面も多いです。
そんな楽曲対して、グリモーはかなりの熱演をしていると思いますし、ネルソンスの指揮もオケを熱くドライヴしている印象を持ちます。
しかし結果としてそれが良い方向には成っていないように私には思われ、緩徐楽章はともかく、第1楽章、最終楽章では暑苦しいばかりで、ブラームスの苦悩の表現にまでは到達できていないように感じられます。
グリモーの熱演は伝わってくるのですが、音色が表層的にも思えます。
オケの演奏も特に第1楽章冒頭では乱暴さも感じられ、ライヴだからか、力みがあるように思えます。
録音 
(評価は5つ星が満点です)
音場に雑味を感じる録音で、音の見通し感もすっきりとはしません。
奥行き感も物足りなさを否めず、定位は良いものの、音の輪郭も甘い部類だと思います。
静寂さはありますが、第2楽章でのピアノ独奏部分では、グリモーなのかどうかは分かりませんが、少し耳に付く声、或いはブレス音と思われる音が聞こえます。
ソロでの弱奏時以外には、肝心のピアノの音色に粒立ちが感じられないのも残念です。
ライヴとは言え、やや録音のレベルは昨今のものと比較すると聴き劣りがすると感じます。
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