Simone Young
Philharmoniker Hamburg(ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団)

交響曲 第 3番 ヘ長調 作品90
交響曲 第 4番 ホ短調 作品98

2009年録音(ライヴ)
レーベル:Oehms

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ブルックナーではかなり酷いと思える演奏のシモーネ・ヤングですが、ブラームスでは保守本流の堂々とした演奏をしていると感じます。
重厚な響きがお好きなのか、その嗜好はブラームスには合っていますし、ある意味落ち着いて聴いていられる解釈だとも思います。
しかし全体にテンポが速く、特に第4交響曲の緩徐楽章以外は不必要に速いとさえ思え、折角の重厚さが生かせていないと思います。
その意味ではとても惜しい演奏に感じますし、後述の録音の悪さにも足を引っ張られていると思います。
ブラームスの交響曲を一度に2つも聴くのは、しかもシモーネ・ヤングの指揮で聴くのは結構しんどいかと思って聴き始めましたが、意外とあっさり聴けました。

録音 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)

これが通常のCDフォーマットなら、3つ星かも知れませんが、SACDハイブリッド盤である事を考えると、星を一つ減じざるを得ません。
ライヴとしてのノイズなどはかなり低く、聴衆のノイズは私には聴き取れませんでしたが、全体的な音の見通し感も優れず、どのパートの音にも輪郭の曖昧さが否めません。
鮮やかさや切れを見出せない響きには、演奏の重厚さを鈍重さに感じさせる物があり、演奏に対して好意的になり、心の中で補正を掛けないと、駄演にさえ感じてしまう録音です。

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