Cristian Mandeal指揮
Orchestra simfonică a Filarmonicii din Cluj-Napoca
(クルジュ=ナポカ・フィルハーモニー管弦楽団)

1988年録音
レーベル:Electrecord

1946年生まれのルーマニアの指揮者、クリスチャン・マンデアルによるブルックナー交響曲全集のDisk10です。(全集は10枚組ボックス)
Disk1 交響曲 第 1番 ハ短調
Disk2 交響曲 第 2番 ハ短調
Disk3 交響曲 第 3番 ニ短調『ワーグナー』
Disk4 交響曲 第 4番 変ホ長調『ロマンティック』
Disk5 交響曲 第 5番 変ロ長調
Disk6 交響曲 第 6番 イ長調
Disk7 交響曲 第 7番 ホ長調
Disk8~9 交響曲 第 8番 ハ短調もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

1時間11分強と言う演奏時間は、私の持つブルックナーの第9交響曲では、チェリビダッケの1時間17分強に次ぐ長さですが、第3楽章以外は、そんなに遅いとは感じません。
これまで聴いてきたマンデアル&クルジュ=ナポカ・フィルの演奏同様、どうしてもオーケストラの音色、技量には物足らない感触がありますが、弱奏時にはそれなりの美しさを感じ取ることも出来ます。
逆に、弱奏時の少ない第2楽章の出来はかなり悪いと言えますが、それでも一生懸命にマンデアルの期待に応えようとしているオケの面々の真面目さは十分感じられます。
31分半もある第3楽章では、どうしてもそんな演奏の拙さが冗長さに結びつき、とても残念に思えます。
マンデアルの意図に十分答えられるオーケストラで全集を作っていたら、かなり素晴らしい物になったのではないかと思ったりもします。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

テープヒスノイズはやはり高めですが、奥行き感や幅広さが感じられる音場には、明瞭な定位と音の輪郭があります。
精緻とまでは言えないまでも、立派な再現性を感じさせる録音には、楽団員の真剣さを伝える現実感があります。
実際の録音年に比べて、やや古い録音に思えるのは、テープヒスノイズだけではなく、オーケストラの音色そのものが余り優れないからだと言えると思います。
確かな温度感も感じられる録音でもあります。

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