
Ewa Pobłocka (p)
スケルツォ 第 1番 ロ短調 作品20
前奏曲 嬰ハ短調 作品45
即興曲 第 1番 変イ長調 作品29
バラード 第 3番 変イ長調 作品47
ワルツ 第12番 ヘ短調 作品70-2
ワルツ 第10番 ロ短調 作品69-2
ワルツ 変イ長調
ワルツ イ短調
ワルツ 第 6番 変ニ長調『小犬』作品64-1
ワルツ 第 8番 変イ長調 作品64-3
ワルツ 第 3番 イ短調 作品34-2
ワルツ 第 9番 変イ長調『別れ』作品69-1
バラード 第 2番 ヘ長調 作品38
スケルツォ 第 2番 変ロ短調 作品31
2009年録音
レーベル:NIFC
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
鋭利な氷の刃で切り裂くかのようなスケルツォ第1番から始まるこのアルバム、ポーランド生まれの女流ピアノスト、エヴァ・ポブウォツカは1980年のショパン・コンクールで入賞&マズルカ賞を受賞しているそうですが、『氷の美女』と言えるかのような演奏です。
速いパッセージでは攻撃的とも言える指裁きですが、緩やかなテンポの場面では、かなりアゴーギク(テンポやリズムを意図的に変化させることで行う、音楽上の表現)を自在に操り、冷たい感触は残しつつも透明度の高い美しさを訴えかけ、ちょっと「ツンデレ」の表情を見せたりします。
一般的には好まれそうにない演奏かも知れませんが、この冷ややかながらも透明度の高い美しさは、注目できるかと思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
硬質なピアノの響きですが、聴き心地は悪くありません。
定位は明瞭で、速い指回しの場面でも、音の粒立ちも良好な部類で、見通し感に優れます。
左右の広がりも上方向への伸びやかさも十分感じられます。
響きが表面的なわけではないのですが、音に質量感はなく、これはポブウォツカ独特の音色なのかも知れません。
(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)