
Nicolas Krauze指揮
Orchestre De Chambre Nouvelle Europe(新ヨーロッパ室内管弦楽団)
Tchaikovsky - 弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
Shostakovich - 室内交響曲 作品110a (バルシャイ編)
Galperine - パー・クール
Sergeï Nakariakov: (tp)
2012年録音
レーベル:La Borie
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
弦楽セレナーデ、室内交響曲とも、敢えて緊張感は控えめの演奏に徹しているようで、ドラマティックさやシリアスさは低いと思います。
緊張感は低くとも、とても丁寧で神経の行き届いた演奏ですので、物足らなさはなく、息の合ったアンサンブルには、良い意味での「手作り感」があります。
エフゲニー・ガルペリン(Galperine, Evgueni 1975- )は、HMVの解説に拠れば、映画音楽を主に手掛ける現代作曲家だそうですが、このアルバムに収められている『パー・クール(心で)』はこのアルバムの指揮者、ニコラス・クラウゼの依頼で作曲したそうです。
トランペット小協奏曲とも言える楽曲は、現代音楽でもかなりリズミカルで馴染めるもので、そこはかとなく映画音楽作曲家であることを納得出来る楽曲です。
トランペットのセルゲイ・ナカリャコフの甘美な音色、テクニックは申し分なく、9分弱の短い単一楽章の楽曲ながら、楽しさ満載と言った様相です。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
木質系の手触りが感じられる実在感の高い録音で、音の輪郭も良く、個々の楽器の弓使いが見えるかのようなイメージを持つことが出来ます。
左右への広がりや奥行き感は室内管としては適当で不足感はありません。
穏やかな演奏をしっかりと伝えてくれますが、鮮やかさは高くはないかも知れません。
ややマットな印象もありますが、全体としては好録音との印象を持ちます。
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