Roland Wilson指揮
Musica Fiata(ムジカ・フィアタ・ケルン)
Rainer Johannes Homburg指揮
Stuttgarter Hymnus-Chorknaben(シュトゥットガルト・ヒムヌス少年合唱団)

Schütz - これは確かなまこと SWV.388
Schütz - 燃える炉の中なる3人の男の歌 SWV.448
Hake - 8声のパヴァーヌ
Schütz - 言葉は肉となって私たちのもとに住む SWV.385
Schütz - カンティクム・シメオニス SWV.432-433
Schütz - 音楽による告別(音楽による葬送)SWV.279-281
Schein - 『音楽の饗宴』組曲 第10番

2012年録音
レーベル:MDG

演奏 
☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ハインリッヒ・シュッツ:Schütz, Heinrich (1585-1672)のソロも多数起用される「音楽による告別(葬送)」を中心としたアルバムですが、構成は管弦楽曲と合唱曲とが交互に収録されており、ハンス・ハケ:Hake, Hans (生誕不詳-1663)、ヨハン・ヘルマン・シャイン:Schein, Johann Hermann (1586-1630)の管弦楽曲も含まれています。
これらの作曲家は初めて聴きますし、ルネッサンス後期の音楽は聴き慣れていないので、作曲家の特徴も私には定かではありません。
しかしまるで小宇宙に漂うかのように全身で音楽を浴びている感覚になれる楽曲、演奏で、少年合唱団の清澄な歌声も、古楽器による清楚なも響きも、とても心地よいです。
合唱曲は全てドイツ語ですが、いつものように歌詞は見ずに聴いていますので、その内容は分かりませんが、HMVによると、ドイツの人口が3分の1にまで減少したといわれる悲惨「三十年戦争」による、シュッツの両親や妻、娘、友人を含む膨大な数の犠牲者への哀悼の気持ちが反映されているとの事です。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

SACDハイブリッド盤です。
合唱の左右への広がりはとても広く、実際には違うのでしょうが、合唱者が横一列に並んで歌っているかのように聴こえます。
その個々人の口元が見えるかのような精細さと実在感がある録音で、古楽器の響きにも緻密な物が感じられますが、神経質な雰囲気は皆無です。
シュトゥットガルト・キリスト教会で収録されているようですが、残響はこの手の楽曲としては長い方ではないと思います。
しかしその残響の自然さが素晴らしく感じられます。
ルネッサンス期の音楽ですが、録音そのものには現代的な美しさがあるように思います。

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