
Gianandrea Noseda指揮
BBC Philharmonic Orchestra(BBCフィルハーモニック管弦楽団)
狂詩曲『イタリア』 作品11
序奏、コラールと行進曲 作品57
交響曲 第 3番『シンフォニア』作品63
2012年録音
レーベル:Chandos
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
ノセダ&BBCフィルが進めているカゼッラの管弦楽作品集第3弾です。
『イタリア』は4楽章からなる楽曲ですが、切れ目なく演奏され、最終楽章では「フニクリ・フニクラ』のメロディーが用いられていて、つい歌詞が頭の中に現れたりしますが、盛り上がりようが凄まじく、最後は大どんちゃん騒ぎの様相です。
しかし破綻もなく演奏するノセダ&BBCフィルの技術の確かさ、アンサンブルの統率は素晴らしいと思います。
第3交響曲はオーソドックスな4楽章構成ですが、そのモチーフや旋律に似通ったところはないものの、私には何故かショスタコーヴィチとの近似性が感じられました。
カゼッラの方が23歳も年長ですが、もし、ショスタコーヴィチがイタリアに生まれ、政治的な迫害などを受けずに作曲していたら、こんな楽曲を作ったのではないかと思ったりもしました。
迫力ある展開ですが、オーケストレーションも素晴らしいと思いますし、単に力だけで押してくる楽曲ではない「内容」を感じますが、その本質を知るには、もっと聴き込まねばならないと思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
自然な音場展開には十分な奥行き感もあり、CDフォーマットとしてはかなり素晴らしいものだと思います。
ティンパニの皮の質感が感じられるほどの精細さ、そしてグランカッサの波動など、SACDではないかと思わせるレベルだと感じます。
音の切れや立ち上がりも素晴らしく、定位の良い録音です。
音の見通し感に僅かな曇りを感じなくもないですが、それは温度感が高いからかも知れません。
「イタリア」のどんちゃん騒ぎのような場面でも、混濁感のない素晴らしい音の交差感が印象的でした。
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