
Andrew Lucas指揮
Sinfonia Verdi(シンフォニア・ヴェルディ)
St Albans Cathedral Choirs(セント・オールバンズ大聖堂合唱団)
Elizabeth Cragg (S), Deborah Miles-Johnson (A), Lawrence White (T), Tom Winpenny (Bs)
レジナ・チェリ 変ロ長調 K.127
ミサ・ブレヴィス ニ長調 K.194 (186h
幻想曲 ヘ短調 K.608
Daniel Auchincloss (org)
ミサ・ブレヴィス 変ロ長調 K.275 (272b)
2012年録音
レーベル;Naxos
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
合唱の女性声部が少年少女で構成されていますので、まずはその清澄さが印象的です。
粗探しの範疇ですが、ややその少年たちの合唱の技量には拙さを感じる場面もありますが、それは楽曲を台無しにする程ではなく、透明度の高さが技術を補っていると感じます。
オケの演奏も歌唱陣を巧くバックアップしている印象で、丁寧で出しゃばりませんし、繊細です。
なのですが、独唱者たちが私には今一歩で、レジナ・チェリでのソプラノはとても巧いと思いますし、オペラばりの大げささではないのですが、清楚な合唱陣に対して、やや厚化粧気味です。
最も印象が悪いのは、コントラルトで、終始私はカウンターテナーとばかり思っていました。
あくまでもイメージとしてですが、異様なほどの面長の老婆を思わせるその歌声は、登場回数の多いミサ・ブレヴィス ニ長調では嫌悪をも抱きます。
実際の年齢とは異なるようですが、ミサ・ブレヴィス ニ長調では、コントラルト以外の独唱者も、悪い意味での老練さを感じさせたりもします。
独唱者の目立つ場面が少ないからか、ミサ・ブレヴィス 変ロ長調ではそんな面が気にならず、唯々美しい楽曲に聴き入ることが出来ます。
厚化粧の印象だったソプラノは、聴き進めると少しずつ若返り、最後のニ長調では全く問題がないようにさえ感じました。
2曲の小ミサ曲の間にオルガン独奏曲が入っているのも、アルバム全体としての構成としてもとてもよく考えられていると思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
大聖堂での録音らしく、とても残響が豊かで美しいです。
その美しい残響が、合唱に関してはやや音の輪郭を滲ませている印象ですが、繊細な弦楽陣の響きをマスクすることはなく、独唱者へのフォーカス感も程良い感じです。
オルガン独奏曲など、かなり素晴らしい音響的な印象で、低域の波動に迫力はないものの、個々の音色も明瞭です。
CDフォーマットですので、高域のキツサは時折感じますが、全体的にはとても素晴らしい録音だと思います。
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