Sir Simon Rattle指揮
Berliner Philharmoniker(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

バレエ音楽『春の祭典』 2012年録音(ライヴ)
管楽器のためのシンフォニー 2012年録音(ライヴ)
バレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』 2011年録音(ライヴ)

レーベル;EMI

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

実に堂々とした保守本流的な演奏だと思います。
書で言うなら太い毛筆で力強く書かれた、絵画で言うなら、強いタッチの油絵のようです。
力でぐいぐい押してくる『春の祭典』ですが、荒さは皆無で、磨き抜かれたマホガニーの調度のような整った美しさを堪能できます。
管楽器のためのシンフォニーでも、弦楽陣のみによる『ミューズを率いるアポロ』であっても、響きに厚みと力強さが備わっており、ベルリン・フィルの圧倒的と言える技量とアンサンブル、ライヴ録音なのにこの完成度。まさに世界一と多くの方々から賞されるのが分かる気がします。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

SACDハイブリッド盤もリリースされているのですが、何故か私は通常のCDフォーマットを買っていました。(なんでだろう...)
それでも音響的な愉悦はとても高く、『春の祭典』での縦横無尽に咆哮する金管群、打撃という言葉がぴったりな打楽器群の響きは、CDフォーマットでこれ以上はないと思えるほどの迫力、波動で迫ってきます。
アルバム全体を通じて、音の厚みが感じられ、結果温度感も高めです。
定位も明瞭、響きは交差しながらも輪郭を保ち、奥行き感にも不足はありません。
ライヴと言うことで、場の雰囲気を感じさせる暗騒音はなくはありませんが、かなり低く抑えられており、知らなければセッション録音と言われても気付かないレベルです。

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