
Alexei Utkin (ob), Igor Tchetuev (p)
幻想小曲集 作品73(オーボエ版)
アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70(オーボエ版)
3つのロマンス 作品94(オーボエ版)
ヴァイオリン・ソナタ 第 1番 イ短調 作品105(オーボエ版)
2008年録音
レーベル:Caro Mitis
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
幻想小曲集はチェロ(或はクラリネット)とピアノ、アダージョとアレグロはホルン(或はチェロ)とピアノ、3つのロマンスはオーボエ、またはヴァイオリン(或はクラリネット)とピアノのための作品で、ヴァイオリン・ソナタは勿論、ヴァイオリンとピアノのための作品です。
1957年ロシア生まれのオーボエ奏者、アレクセイ・ウトキンは、スピヴァコフのモスクワ・ヴィルトゥオーゾのメンバーとして有名になったそうです。
とても優しく繊細なその音色はとても素晴らしく、何かと私には掴めないシューマンですが、彼の演奏だとかなり近づけたような印象を持てます。
1980年ウクライナ生まれのピアニスト、イゴール・チェトゥーエフにも、ウトキンと同質の優しさ、繊細さが感じられ、結果二人の演奏はとても息が合っていて、美しさと癒やしに溢れている印象です。
オーボエが主役に思われがちな楽曲、アルバムですが、ピアノも十分な主役としての役回りに聴こえるところも、このアルバムの素晴らしさの一つだと思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
音場はやや中央に集まり気味ですが、編成を考えると当たり前とも言えます。
中央を分岐線として、左にピアノ、右にオーボエが定位する印象ですが、響きが孤立しているような印象はなく、SACDハイヴリッド盤ならではの自然さがあります。
ピアノの響きの粒立ちも、オーボエの音色の輪郭もともに優れ、穏やかで暖かみのある静寂には、奏者二人の音楽を大切に楽しむ姿が漂うようです。
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