Sarah Nemtanu (vn)

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
Kurt Masur指揮
Orchestre National De France(フランス国立管弦楽団)

弦楽六重奏曲 ニ長調『フィレンツェの思い出』作品70
Luc Héry (vn), Sabine Toutain (va), Christophe Gaugué (va)
Raphaël Perraud (vc), Jean-luk Bpurré (vc)

2012年録音(ライヴ)
レーベル:Naive

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

1981年ルーマニア生まれのサラ・ネムタヌのヴァイオリンの音色は甘美な印象です。
HMVの解説には、『映画「オーケストラ」で吹き替え演奏したことで話題となった』そうで、私もその映画はWOWOWで観ました。
しかしその甘美な音色を生かせていないように私には感じられ、何となく平板な演奏のように感じますが、それは彼女のヴァイオリンだけではなく、オーケストラの演奏に関してもです。
とても楽しそうに演奏している『フィレンツェの思い出』でも、表現に深みが感じられず、少し残念な印象が残りました。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

再生が始まった途端に『ライヴ」であることを感じさせる場の空気が漂い、各楽器の音色、響きにも高い臨場感、実在感が備わっている録音です。
定位は明瞭で奥行き感も十分、温度感も高い部類だと思いますが、やや生々しすぎるような印象もあったりはします。
ライヴとしては聴衆ノイズは皆無と言って良く、ステージノイズも僅かに聴き取れる程度で、快活さを感じさえる暗騒音はオーディオを楽しむのに絶好なものかも知れません。
協奏曲では中央に現れるヴァイオリンの周りに僅かな空虚感が漂いますが、全体的には優れた録音に類せられると思います。

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