
Isabelle Van Keulen (vn), Ronald Brautigam (p)
ヴァイオリン・ソナタ 第 2番 ニ長調 作品94Bis
ヴァイオリン・ソナタ 第 1番 ヘ短調 作品80
5つのメロディ 作品35a
2011年録音
レーベル:Challenge Classics
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
楽曲としてはロマン派の様相を強く残す馴染みやすくも素敵なものです。
しかし、ヴァイオリンのイザベル・ファン・クーレンの演奏は、やや一本調子の処があり、情感を演出するアゴーギク(テンポやリズムを意図的に変化させることで行う、音楽上の表現)やデュナーミク(音の強弱の変化ないし対比による音楽表現)を殆ど感じさせない、常に力一杯的な演奏に聴こえます。
ピアノのロナルド・ブラウティハムも似たような演奏で、二人の息はテンポ的にはぴったりですが、語り合いが感じられるような深さは見受けられない印象です。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
録音はとても素晴らしく、音に質量があることを再認識できる実在感が備わっています。
木質系の静寂を背景に、くっきりと浮かび上がるヴァイオリンの存在感も絶妙で、弦のテンションが感じられるほどです。
ピアノに関しては、やや音の粒立ちに物足りなさを感じますが、左右に綺麗に広がる残響も美しく、低音の響きにも立派な波動を感じます。
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