Chloë Hanslip (vn)
Alexander Vedernikov指揮
Orchestra Della Svizzera Italiana(スイス・イタリア語放送管弦楽団)

Glazunov - ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品82
Glazunov - 瞑想曲 ニ長調 作品32
Glazunov - マズルカ・オべレク ニ長調
Schoeck - ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 作品21 「幻想曲風」

2011年録音
レーベル:Hyperion

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

クロエ・ハンスリップは1987年イギリス生まれの女流ヴァイオリニストです。
これまた私は初めて聴く方ですが、とても繊細で可憐、愛らしい音色が魅力的です。
ロマンティック・ヴァイオリン協奏曲シリーズと題されたハイペリオンのこのシリーズは、選曲も素晴らしいと思いますが、ハンスリッピの線は細くても清潔感に溢れたヴァイオリンの音色が十二分に楽しめるアルバムになっていると思います。
グラズノフの協奏曲や小品にも、外見とは異なる彼の優しさが伝わってきます。
オトマール・シェック(Othmar Schoeck, 1886-1957)は20世紀スイスの作曲家で、300曲以上の歌曲を作曲しているとWikiにありました。
グラズノフより21歳も年下で、ベルクやウェーベルンと同世代だと言うことを全く感じさせないロマンティックさは、後期ロマン派よりも更にロマンティックです。
楽曲のロマンティックさをベタに塗り潰さないハンスリップとスイス・イタリア語放送管の繊細さがとても素晴らしいと感じます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

出しゃばり過ぎないハンスリップの存在感をとても良い雰囲気でフォーカス出来ている録音だと思います。
左右や上方向への伸びやかさには十分で、潤い感のある静寂感を背景に現れるヴァイオリン、オケの響きには高い清澄感があります。
グラズノフの楽曲では音の見通し感もすっきりしているのですが、何故かシェックの楽曲には音の輪郭がやや滲んで感じられますが、気のせいかも知れません。

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