
Arbor Piano Trio
ピアノ三重奏曲 第 1番 「5つの短い小品」 H.193
ピアノ三重奏曲 第 2番 ニ短調 H.327
5つのベルジュレット ピアノ三重奏のための H.275
ピアノ三重奏曲 第 3番 ハ長調 H.332
2010年録音
レーベル:Naxos
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
Arbor Piano Trioはモスクワ出身のピアニスト、Dmitri Vorobievと恐らくはアメリカ人と思わるStephen B. Shipps (vn)、Richard L. Aaron (vc)(二人共University of Michigan School of Music, Theatre & Dance の教授でもあるようです)がメンバーです。
鮮やかな展開に、技術の確かさも感じられ、お互いの音をしっかり聴いて、理解し合って演奏しているようにも思われ、俄づくりのトリオではないと思われます。
しかし、マルチヌーの編成の小さな室内楽曲には、「エスプリ」を感じさせる演奏でないと、その本質的な楽しさは伝わらないと思ったりもします。
残念ながら、彼らにはそれが余り感じられず、見事な演奏だと思いますが、マルチヌーをしっかり楽しむにはそのエッセンスが足りない...そんな気がします。
マルチヌー自身はチェコ出身の作曲家ですが、チェコの匂いを残しつつも、フランスもののエスプリが効いた楽曲を、特に室内楽では書いていると私は感じていたりします。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
始まった途端に高い実在感と飛びきりの鮮やかさが印象的な録音です。
収録されている音圧レベルが高い事もあって、ピアノ・トリオとしてはかなり力感溢れる響きが楽しめ、その音色も精細です。
音の見通しの良さや切れは申し分なく、奥行き感もしっかりしています。
楽曲によって定位の定まりがはっきりしない場面もあるのが残念ですが、かなりの優秀録音だと思います。
(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)