Francesco La Vecchia指揮
Rome Symphony Orchestra(ローマ交響楽団)

序奏、アリアとトッカータ 作品55 2011年録音
パルティータ 作品42 Sun Hee You (p) 2011年録音
歌劇「蛇女」組曲 第1番 作品50bis 2012年録音
歌劇「蛇女」組曲 第2番 作品50ter 2012年録音

レーベル:Naxos

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ナクソスは積極的にカゼッラの楽曲をリリースしてくれています。
何度も書いているのかも知れませんが、カゼッラの生まれた年(1883年:ウェーベルンやストラヴィンスキー、シマノフスキーと同世代)を考えると、彼はとても馴染みやすく分り易い楽曲を書いていると思います。
ここに収められている楽曲も、スペキュタクラーさを備えつつ、現代音楽的な難解さは皆無であり、「序奏、アリアとトッカータ」などは、ブラスバンド音楽のような楽しい金管群の咆哮がとても魅力的です。
ピアノをフューチャーした「パルティータ」ともども、バロック音楽の様式を取り入れながらも彼ならではの楽しさがメインとなっていると思います。
自信溢れる演奏には、理屈っぽくない楽曲を理屈抜きに楽しませる物があり、やや力が入っているように感じる場面もありますが、レベルは高いと思います。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

音の切れや迫力は十分です。
決して悪い録音ではありませんが、やや音場が平面的で、低域の量感がだぶつく一歩手前のように感じられ、その分、音の見通し感が阻害されていると思います。
左右への広がり、定位も良好で、「パルティータ」でのピアノの響きにも粒立ちの良さを感じます。
切れはあるものの、何故か鮮やかさという側面では今一歩に感じますが、やはり低域の量感過多が原因かもしれません。

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