Yuri Temirkanov指揮
St. Petersburg Philharmonic(サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団)
2011年録音(ライヴ)
レーベル:Mirare
演奏


(評価は5つ星が満点です)ゆったりと流麗に始まる第1楽章冒頭には、名演の期待が高まったのですが...。
ライヴらしい熱気のある演奏には、金管群の綺羅びやかさが魅力的で、木管群などもその音色は美しいと思える場面も多いです。
しかし、ライヴならではのドライヴ感が、少しアンサンブルの緻密さや楽曲の持つ叙情性を置き去りにしている印象もあります。
ほんの数ヶ所ですが、テミルカーノフのやや鼻につく溜めなどもあざとい印象がありますし、ティンパニの響きが妙に目立つのも余り馴染めません。
とてもドラマティックな「新世界より」ですが、もう少ししっとりとした艶やかさがあった方が楽しめるような気がします。
録音


(評価は5つ星が満点です)ライヴの熱気を感じさせる録音には、十分な力感が備わっていますし、目立つティンパニの響きなどにも皮の質感が掴める程の高い実在感が備わっていると思います。
しかし、実際の録音年よりかなり古い録音のように感じられ、それは暗騒音の現れ方にあるように思われますし、聴衆ノイズもやや気になります。
見通しは悪くはないのに、何故かスッキリとした印象のない音場再現には、やや鋭利な響きの感触があり、定位は悪くはないものの、奥行き感も今一歩と言えます。
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