Vladimir Lande指揮
St. Petersburg State Symphony Orchestra(サンクト・ペテルブルク交響楽団)

交響曲 第19番 「輝かしき五月」 作品142
交響詩 「平和の旗印」 作品143

2011年録音
レーベル:Naxos

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

HMVの解説によれば、『この第19番の『輝かしき5月』は、その前に書かれた第17番と第18番とともに「戦争三部作」と言われ、歴史の暗黒部を経て平和を願う彼の思想が反映されたものとして評価されています。』だそうです。
3楽章構成の34分強の交響曲ですが、デモーニッシュな雰囲気から始まり、最終的には安寧を感じさせる安らかな終りへと移行する楽曲です。
とある方のブログに拠ると、ソ連で第二次世界大戦が集結したのは5月であり、それを祝した『輝かしき五月』だとありました。
『平和の旗印』も、同じく終戦を祝っての楽曲だと思われます。
単一楽章の21分強の楽曲ですが、ここでも多彩さを見せながらも構成感で訴えるのではなく、ワインベルグならではの現代楽曲的な様相の片鱗が楽しめます。
ワインベルグの場合、構成感が余り感じられない楽曲でも退屈さを感じさせず、その部分にミャスコフスキーとの相違を強く感じたりします。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

決して悪い録音ではないのですが、やや平面的な印象を受ける音場再現には、音の輪郭に関してもやや不明瞭に感じる処があります。
その結果、全体的には音の見通し感がいま一歩で、鮮やかさも不足気味と思います。
定位などはしっかりしていますし、響きの左右への広がりもまずまずですが、音のキレや立ち上がりに鮮烈さがあれば、もっと演奏、楽曲を楽しめるように感じます。

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