
Hans Müller-Kray指揮
Agnes Giebel (S), Ira Malaniuk (A), Fritz Wunderlich (T), Otto von Rohr (Bs)
Chor des Süddeutschen Rundfunks(南ドイツ放送合唱団)
Bach-Chor Stuttgart(シュトゥットガルト・バッハ合唱団)
Sinfonie-Orchester des Süddeutschen Rundfunks(南ドイツ放送交響楽団)
1958年録音(ライヴ)
レーベル:Documents
知識の乏しい私は、購入時、何らの情報がHMVのサイトになかったので、てっきりレクエイムの新譜かと思い購入したのですが...。
『ヴンダーリヒが歌うモーツァルト:レクィエム、大ミサ曲』と今ではHMVのサイトに記載されている2枚組CDのDisk1です。
演奏 
(評価は5つ星が満点です)
36歳目前で亡くなったフリッツ・ヴンダーリヒが歌うレクエイム、グレイト・ミサとのことですが、私はヴンダーリヒを知りませんでした。
Wikiに拠ると『今日に至るまで20世紀最大のテノール・リリコではないかと目され、少なくともドイツの歌手史上最も重要な歌手の一人と見なされている。』んだそうです。
ただ、どうなんでしょう、私はここでの少し演技じみて聴こえるソリストたちの歌唱は、ヴンダーリヒを含めてどうも好きになれません。
やや遅めのテンポで進められるレクイエムには、それなりの荘厳さもありますが、変にドラマティックなソリストたちの声を張り上げた歌唱には、どうも馴染めません。
オケの演奏に関しては、弦楽陣には艷やかで滑らかな情感を感じますが、ソリストが目立ちすぎで、バランスが悪いようにも思えます。
楽章間の間は比較的長いのですが、その間にオケのメンバーが調律的に音を鳴らしたりするのもちょっと驚きましたが、当時は当たり前だったのかも知れません。
録音 
(評価は5つ星が満点です)
1958年録音、モノラル、ライヴという条件から想像できるように、音響的には余り楽しめるとは言えない録音に思えますが、それなりの雰囲気は十分あり、ハイ・フィデリティではない音響的な面白さはあるかも知れません。
しかし、悪いくいえばラジオから聴こえてくる古い録音のように、音場に広がりがなく、ダイナミックレンジの狭さも痛いレベルと言えます。
古い録音を聴くことが殆ど無いので、厳し目の評価となりますし、聴衆ノイズは楽章間にかなり聴こえるのですが、演奏中にはそんなには気になりませんでした。
条件から考えれば優秀な録音なのかも知れませんが、聴いていて、第二次世界大戦の記録映画でのヒトラーの街頭演説を想像させるような、そんな録音です。
(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)