2012年12月8日 (土)
開場:15:00  開演:1600

Michael Francis指揮

Adams - オーケストラのためのフォックス・トロット
Britten:シンフォニア・ダ・レクイエム 作品20
Tchaikovsky:交響曲第4番 ヘ短調 作品36

東京に遊びに行ったついでと言っては何ですが、サントリーホルで行われた日本フィルハーモニー交響楽団の定演に足を運びました。
サントリーホールは恐らくは20年振りくらいでしょうか、サントリーホールが出来たての大学生の頃に一回、社会人になって、これまた所要で東京に遊びに行った時に一回、そして今回で三回目でした。

さて、指揮のマイケル・フランシス氏、この方も初めて聴く指揮者ですし、日本フィルも初めてでした。
アダムスもブリテンも初めて初めて聴く楽曲で、私にとっては初めてづくし。
大きな期待はせずに聴き始めましたが、何と言ってもサントリーホールの音響の良さに驚きました、勿論、演奏も素晴らしかったですが...。

まるで我が家のオーディオで音楽を楽しむ時のように、「音の見通し感」とか「奥行き感」とか「音の粒立ち」「自然な定位」など、音響機器を、或いは録音を評価する際に使う言葉が脳裏を駆け巡り、これは大阪のシンフォニーホールや兵庫県立芸術文センター、或いは京都コンサートホールでコンサートを楽しんだ際には感じなかったことです。

打楽器の活躍するアダムス、ブリテンの楽曲では、例えばティンパニの皮の質感さえ感じられるかのような粒立ちの良い輪郭も鮮やかな音響に感動し、木琴、鉄琴の音色にもとても綺羅びやかさを感じました。
弦の滑らかさも一流のもので、金管群の咆哮にも温度感を備えたブラスの匂いすら感じられ、生のコンサートなので当たり前なのですが、とても実在感の高い音響でした。
こんな素晴らしいホールで音楽を楽しむことが日常的にできる東京の方々がとても羨ましいですし、サントリーホール以上の音響と評判のミューザ川崎など、失神してしまうくらいの素晴らしさなのでしょうか...。(笑)

さてさて、肝心の演奏ですが、ミニマル・ミュージックが苦手な私ですが、アダムスの楽曲に関しては、躍動感が高く小難しくもないので、十分楽しめました。
ブリテンに関しても、壮大さの中に厳粛さを宿した趣向の凝らされた楽曲で、これまた十二分に楽しめました。
両曲とも最後は静かに終わる楽曲でしたが、聴衆マナーは極めて良く、指揮者の手が完全に降りきるまで、拍手は全く起こりませんでした。

そして熱演といって良いチャイコフスキー。
白熱した演奏には、フランシスの精魂込められた思いが宿るかのようで、聴衆をグイグイ引き込んでいったと思います。

細かいことを言えば、やはり管楽群には技術的に拙さを感じる場面もありましたが、フランシスの想いに応えるべく、とても真剣にそして立派に演奏されていたと思います。
流石に高潮して終わるチャイコフスキーの第4交響曲、演奏が終わると直ぐ盛大な拍手が沸き起こりましたが、これとてフライングという印象もなく、東京の聴衆は何てマナーがいいんだろうと感心しましたが、たまたまなのかも知れませんね。(笑)