Raphaël Pichon指揮
Eugénie Warnier (S), Anna Reinhold (S), Carlos Mena (C-T),
Emiliano Gonzalez Toro (T), Konstantin Wolff (Bs)
Pygmalion(アンサンブル・ピグマリオン)

2011年録音
レーベル:Alpha

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

HMVでは『ミサ・ブレヴィス ロ短調』と記述されていて、キリエとグロリアのみで構成される小ミサ曲の事をそう呼ぶのだそうですが、これは1733年作曲されたロ短調ミサのキリエとグロリアだけのアルバムです。
やや早めのテンポで演奏される楽曲もあり、総演奏時間は51分強ですが、物足らなさを感じるような事はありません。
実際のコンサートでもキリエ⇒グロリア⇒【休憩】⇒クレド⇒サンクトゥスと演奏される事が一般的ではないかと思われるロ短調ミサ、前半の2部だけでも十分な大作で、聴きごたえのある演奏を繰り広げていると思います。
確かにアルトがカウンター・テナーなのが、やはり私には馴染めないですし、独唱陣には少し私の好みからすると宗教曲にはそぐわない「声を張り上げる」処もあったりします。
また、フレンチ・ホルンの先祖、コルノ・ダ・カッチャのソロなどにも、少し息苦しさを感じたりもしますが、全体的なオーケストラ、合唱の演奏は、とても素晴らしいものだと感じます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ソリストへのフォーカスも見事ですが、個々の楽器の存在感も高く、それでいて音場には響きが美しく混ざり合う感触が得られる録音です。
しっかりした定位と、豊かさが感じられる低音も魅力的ですし、ティンパニの皮の質感が分かるほどの明瞭な実在性も特筆できると思います。
やや上方向への伸びやかさに物足らなさを感じますが、十分な優秀録音と言って良いと思います。

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