Janine Jansen (vn)

ヴァイオリン協奏曲 第 2番 ト短調 作品63
Vladimir Jurowski指揮London Philharmonic Orchestra(ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団)
2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56
Boris Brovtsyn (vn)
ヴァイオリン・ソナタ 第 1番 ヘ短調 作品80
Itamar Golan (p)

2012年録音
レーベル:Decca

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

思いっきりの良い、いい意味で攻撃性すら感じる「男前」な弾きっぷりのヤンセン、プロコフィエフの楽曲では本領発揮とばかりに素晴らしい演奏を繰り広げています。
ヤンセンには少し乱暴さを感じていた私ですが、このアルバムではしっかりとコントロールされた迷いのない躍動感が感じられ、弱奏部ではプロコフィエフの楽曲が持つミステリアスさをしっかりと感じさせてくれる素晴らしさ。
協奏曲でもオケの抜群のサポートで伸びやかに思いっきり演奏を楽しんでいる様相ですが、ヴァイオリンとの二重奏でも、パートナーとの息遣いを合わせながらも自らの本領はしっかり発揮させています。
そしてピアノとのソナタに関しては、ピアニストのイタマール・ゴラン(1970年生まれのリトアニア生まれの男性ピアニスト)とは長年の付き合いかのような阿吽の呼吸です。
ヤンセンのヴァイオリンだけではなく、ゴランのピアノにもしっかりとした存在感と輝きが感じられる仕上がりで、協奏曲、ヴァイオリンとの二重奏、そしてピアノとのソナタとバラエティーに富んだアルバムですが、そのどれもが一級品の出来栄えだと思います。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

録音もとても素晴らしく、鮮やかで切れがある音場には、まさに「鮮烈」と言って良い音響的な愉悦感が溢れています。
協奏曲でのヤンセンのヴァイオリンへのフォーカスも見事ですが、オケの響きにもしっかりとした輪郭や切れ奥行き感があり、グランカッサ(大太鼓)の響きなど、腹にしみるかのような波動です。
定位も絶妙なヴァイオリン二重奏、ピアノの音色の粒立ちも美しいピアノとのソナタ、演奏同様、どの楽曲にも楽曲に見合った現代的な感触の素晴らしさがある録音です。

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