Ulf Wallin (vn), Ulf Schirmer指揮
Münchner Rundfunkorchester (ミュンヘン放送管弦楽団)

ヴァイオリン協奏曲 イ長調 作品101
独奏ヴァイオリンと管弦楽のためのアリア 作品103a-3

2011年録音
レーベル:cpo

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

レーガーのヴァイオリン協奏曲はやはり大曲ですね。
冒頭からの管弦楽の壮大さは、ブラームスのピアノ・コンチェルトを思わせる堂々としたものですし、どっしりとした感触は保守本流の独墺ロマン派然としています。
先日聴いたターニャ・ベッカー=ベンダーの演奏では、少し聴き疲れを否めませんでしたが、2回目ともなると少しは慣れてくるもんです。(笑)
しかし、ウルフ・ヴァリーンのヴァイオリンは、少し存在感が低く、骨太なベッカー=ベンダーに比べると、少しあっさりしているようにも聞こえます。
オーケストラの演奏には、しっかりとした骨太感がありますが、ヴァイオリンにもう少し濃厚さがあればと思ったりもしますが、これは好みの問題でしょう。
併録の「独奏ヴァイオリンと管弦楽のためのアリア」は5分弱の楽曲ですが、それこそバッハの「G線上のアリア」を彷彿とさせるかのような楽曲で、かなりロマンティックです。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

SACDハイブリッド盤ですが、余りフォーマットの力量を痛感するような録音とは言えません。
全体的には派手さを押し殺しているようにも思える録音ですが、それでもSACDですので、部分的には低域の波動が直接的に伝わってくるかのような臨場感はあります。
定位は良好ですが、ヴァイオリンへのフォーカスは十分とは言えないものの、これはヴァリーンの演奏スタイルそのものを反映しているかも知れません。
艶やかさ、滑らかさはしっかりと感じ取れ、仄かな温度感も好感触です。

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