2012年11月18日(日)
開場14:15 開演15:00
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
井上 道義指 揮
Prokofiev - バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 作品64より
Prokofiev - ヴァイオリン協奏曲 第 2番 ト短調 作品63
Patricia Kopatchinskaja (vn)
Prokofiev - 交響曲 第 7番 嬰ハ短調 作品131
今月2回目のPACの定期演奏会は井上さん指揮のオール・プロコフィエフ。
良くは存じ上げないのですが、井上さん、ショスタコーヴィチとかプロコフィエフとか、ソ連物が得意なのでしょうか、とても楽しそうな指揮ぶりでした。
SoftbankのCMでお馴染の(コンサート・プログラムにもそう書いてありました)「ロメオとジュリエット」からの抜粋は、
第2組曲 第1曲 「モンターギュ家とキャピュレット家」
第3組曲 第2曲 「朝の踊り」
第1組曲 第6曲 「ロメオとジュリエット」
第1組曲 第2曲 「情景」
第1組曲 第4曲 「メヌエット」
第3組曲 第5曲 「朝のセレナード」
第2組曲 第6曲 「アンティーユの娘たちの踊り」
第1組曲 第7曲 「ティボルトの死」
第2組曲 第7曲 「ジュリエットの墓の前のロメオ」
という聴きごたえのある内容でしたが、途中弛緩するような場面もなく、プロコフィエフらしさが十二分に楽しめる演奏だったと思います。
ハープやチェレスタ、そして数々の打楽器が活躍する楽曲は編成も大きかったのですが、アンサンブルにもちゃんとしたまとまりがありました。
やや弦楽陣の響きが薄く感じたのですが、まぁそれは粗探しの範疇です。
コパチンスカヤをソリストに迎えた協奏曲、コパチンスカヤは結構メジャーなヴァイオリニストだと思うのですが、私は初めて聴きました。
プロコフィエフの第2協奏曲はヴァイオリンの独奏から始まりますが、割と唐突に演奏を始めたものだから、多くのお客さんはまだちゃんと楽曲を聴く準備が出来ていなく、冒頭は会場にざわつきが残りましたが、コパチンスカヤのヴァイオリンの音色の線がやや細かったからと言うのもあるような気がしました。
しかしながら、実際のコンサートでのヴァイオリン協奏曲としては、殊更弱いとか量感が足りないとか言うレベルではなく、華奢にも見えるコパチンスカヤでしたが、その弾きっぷりはエネルギッシュでさえあったように思いますし、技術の高さは印象的でした。
アンコールには応えてくれましたが、声とヴァイオリンの擬音を駆使した短い楽曲で、会場は終始笑いが上がっていました。
コパチンスカヤの即興に近いパフォーマンスかと思っていましたが、終演後にアンコール曲を確認すると、サンチェス=チョン作曲の「クリン」と言う楽曲だったみたいです。
そしてメインの第7交響曲でも、井上さんのエネルギッシュさ、躍動感に影はなく、前衛的要素の低い楽曲である事も相まって、とても楽しく聴けました。
プロコフィエフらしいリズム感と迫力がちりばめられ、随所にロマンティックさも薫る演奏で、井上さんもそうですが、楽団員もかなり楽しく演奏していたのではないでしょうか。
最後のアンコール曲はプロコフィエフの「キージェ中尉」から「トロイカ」を演奏してくれました。
総演奏時間としては長い部類に入る演奏会だと思いましたし、定演の3日目でしたので、楽団員の方々にも疲れはあったのではないかと思いますが、演奏そのものにはそんなことを感じさせない溌剌とした伸びやかさがあり、弦はしっかり謳っていましたし、管も立派な鳴りっぷり、そして打楽器陣も素晴らしい躍動感を伝えてくれる演奏でした。
コンサートは17:30には終わりましたが、外はすでに真っ暗で、文化センターの庭の木々に施されたイルミネーションが綺麗でした。
もうすぐクリスマスなんだなぁ~って、皆さん思われたんじゃないでしょうか。
