Swedish Radio Symphony Orchestra
(スウェーデン放送交響楽団)
1994年録音(ライヴ)
レーベル:Weitblick
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
全体的にテンポは遅く、特に第1~第3楽章での遅さはかなりものだと思います。
(全体の演奏時間は1時間10分強)
そしてその第1~第3楽章では、やや爆演傾向のある演奏で、決して乱暴だとかは思いませんが、テンポが遅いためにアンサンブルに解れや弛緩した印象を持ったりもします。
それでもその遅めのテンポと力感ある演奏が、第1楽章のデモーニッシュさを上手く表現しているようにも感じられます。
第4楽章~第5楽章では、緻密な演奏に転じているように感じられ、特に第4楽章のミステリアスさは極上の仕上がりですし、最終楽章のそれまでの漆黒の闇から穏やかに日の光が差し込んでくるかのような開放的な爽快感も素晴らしいと思います。
ライヴの一発録りのようですので、あらさがしをすれば、そこそこ見つけられる演奏でもありますが、それ以上にライヴでこのような演奏に触れられるヨーロッパの本場としてのレベルが羨ましくもあります。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
やや古さを感じさせる録音ではありますが、左右への広がりもワイドで定位も良く、奥行き感や音の見通し感も十分優れた録音だと思います。
前提的に瑞々しさも感じられ、微細な表現も見ごろに捉えていると思いますし、音の輪郭や切れにも問題はなく、低域にはゴリッとしたタイトな量感が感じられます。
ライヴ録音なので仕方ありませんが、聴衆ノイズやステージノイズは数ヵ所明瞭に聴きとれます。
特に最終楽章の最後の静寂部で、殊の外大きな聴衆ノイズが入っているのはとても残念ですが、収録されている拍手もフライングしておらず、ホールトーンも美しく感じられる録音です。
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