Leipzig Gewandhaus Orchestra
(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)
1872年稿、キャラガン校訂版
2012年録音(ライヴ)
レーベル:Querstand
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
詳しくはHMVの解説をご参照いただきたいのですが、ここでの演奏は第1稿初演版にて行われており、スケルツォは第2楽章に置かれているのが大きな特徴ですが、実際には、かなりの違いが第2稿と比べてあるようです。
学究的な聴き方が出来ない私ですので、その点に関しては詳述出来ませんが、この第2交響曲が初演当時、全休止が多いので「休止(パウゼ)交響曲」と呼ばれた事が納得できる第1稿ですね。
さて、演奏はやや早めに始まる第1楽章にこそ、僅かな違和感やまだ楽員たちの調子が完全ではない事を感じさせたりはしますが、第2楽章以降の素晴らしさは特筆できる演奏です。
正直、ブルックナーの第2交響曲にここまでの崇高さを感じさせる演奏は、今まで私が聴いた中にはなかったように思います。
同じく第1稿を用いたアイヒホルン&リンツ・ブルックナー管の演奏、或いはこのアルバムと同じギャラガン校訂版を用いたシモーネ・ヤング&ハンブルグ・フィルとの演奏には、ブロムシュテットとゲヴァントハウス管が聴かせてくれる程の高みは感じられなかったように記憶していますので、やはりこれは版の問題ではなく、演奏の質そのものの次元が高いのだと思います。
ブロムシュテットらしい凛とした爽やかさも随所に見られますが、十二分な壮大さ、力強さも兼ね備えた演奏で、アンサンブルにも隅々にまで心を配られた響きが感じられます。
とても瑞々しい表現に、力づくではない壮大さが加わり、高い境地へと導いてくれる演奏です。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
一発録りではないようですが、第1楽章から終楽章まで切れ目なく録音が続いており、楽章間のステージノイズが、そして終演後の盛大な拍手がライヴ録音である事をはっきりと知らしめてくれていますが、演奏中のノイズ成分は皆無と言って良いと思います。
録音にも瑞々しさは溢れていますが、音の輪郭や粒立ちも良好で、すっきりとした音場の見通し感も素晴らしいレベルだと思います。
強奏時のコントラバスやチェロの響きにも、弾力的ながらもタイトさがあり、ティンパニの打撃にも、明瞭さがしっかりと感じ取れます。
SACDハイブリッド盤らしい自然な音場定位も素晴らしい優れた録音だと思います。
(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)
