Haydn - 弦楽四重奏曲 第82番 ヘ長調 「雲がゆくまで待とう」 作品77 Hob.III.82
Beethoven - 弦楽四重奏曲 第 3番 ニ長調 作品18-3
Schubert - 弦楽四重奏曲 第12番 「四重奏断章」 ハ短調 D.703
2007年録音
レーベル:Gramola
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲のアルバム が素晴らしかったアーツィエス四重奏団、過去にリリースされたいたアルバムを一通り買ってみましたが、最も古いアルバムが最後に届いて、やっとこさ聴きました。
ショスタコーヴィチのアルバム録音時よりも4年前の演奏ですが、現代風に研ぎ澄まされた彼らの演奏は、メジャーなハイドン、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲でもとても魅力的です。
ややマイナーだと思われるシューベルトの弦楽四重奏曲第12番は、第1楽章のみの未完の楽曲で、ここでの演奏時間は9分弱です。
1楽章だけである事が問題とならな完成度の高いい楽曲で、やや柔らかめに演奏されている事もあって、ハイドン⇒ベートーヴェンと続いた後にはぴったりの選曲だと思います。
個々人の確かな技術と、息のあったアンサンブルは、切れがあり緊張感も楽しめますが、演奏の楽しさをその背景に感じさせる処もまた素晴らしいと思います。
このアルバムが彼らの実質的なデビュー・アルバムらしいのですが、ウィーンを本拠とする彼らならではの自信も自負もある独墺物のアルバムだと感じます。
やや第1ヴァイオリンは張り切り過ぎかと思える場面もあったりはしますが...。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
音場に潤い感や艶やかさが感じられる残響豊かな録音です。
定位はとても良いのですが、少し第1ヴァイオリンは左の、そしてチェロが右のスピーカーの存在を意識させるようなセパレーションで、左右への広がりが弦楽四重奏曲としてはややワイド目です。
切れのある演奏を楽しませる音響再現で、鮮やかさも十分で、強奏場面では胴鳴りを感じられるかのような鮮やかな波動も伝わってきます。
音の立ち上がりも良好ですが、キツさや擦過音を印象付けるものではなく、しっかりと木質系の感触を与えてくれる録音だと思います。
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