cogito ergo sum Frédéric Chatoux (fl), Bertrand Giraud (p)


フルート・ソナタ ニ長調 作品10-1

フルート・ソナタ ト長調 作品10-3

フルート・ソナタ ホ短調 作品10-2

フルート・ソナタ ト長調


2004年録音

レーベル:Maguelone


昨年8月にvol.2と共に注文したアルバム、vol.2は5月に、そしてこのvol.1は9月に手元に届きました...。


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


24歳で夭折したフランス音楽一家の天才、ヤサント・ジャダンの兄、ルイ・エマニュエル・ジャダン(Louis Emmanuel Jadin, [1768-1853])のフルート・ソナタ集のvol.1です。

モーツァルトがフルート・ソナタを書いていたら、きっとこんな楽曲だったのではないかと思える様な、そんな「天才」を感じさせる音楽です。

モーツァルトは1756年生まれですので、エマニュエル・ジャダンとは干支で丁度一回り違いと言う事になりますが、演奏される機会が少ないのが不思議なほど、魅力が高いと思います。

洗練された「ちょっと物憂い雰囲気」もあり、そこにフランスものならではの味がある様にも感じます。

演奏もとても素晴らしくいのですが、少しクールな感触もあったりします。

ピアノは1930年製のプレイエルを使用しているのですが、少し現代のフルートとの響きの感触に違和感があったりもします。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


録音も凛とした静寂感に見通しの良さが加わり、とても楽しめるものだと思います。

ただ、楽器の特性なのかもしれませんが、ピアノの響きには高い潤い感がありながらも硬質な響きに感じられる場面もあり、フルートの音色が実在的で弾力感があるのに対し、やや不釣り合いにも聴こえます。

奥行き感は十全で、手前にフルート、奥にはピアノと、実際の録音環境はそうではないのかも知れませんが、ちゃんとフルート・ソナタを楽しませる位置関係を再現しています。

ピアノの高域にはキツさを感じる場面もありますが、好録音と言って良いと思います。


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因みに、vol.2はこちら です。