9つの前奏曲 作品1
メトープス 作品29
ピアノ・ソナタ 第 3番 作品36
2008年録音
レーベル:Alba
フィンランドの女性ピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネンによるシマノフスキのピアノ作品集vol.1で、2010年10月にリリースされていたアルバムです。
演奏 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
ただただ美しいです。
シマノフスキは好きだと言えますが、体系的に聴き込んでいる訳でもなく、何も分かってはいないのですが、とても美しい響きだと思います。
1分半~3分の短い9つの楽曲から成る前奏曲は、シマノフスキと同郷であるショパンを想わせるロマンティックさがありますが、それでも時代が異なりますので、現代音楽の範疇だと思います。
「メトープ」はフランス語で、建築用語の浮彫石板(メトーピ)のことであり、セリヌンテ神殿の浮彫石板やパレルモに保存された女神像に霊感を受けた楽曲であることを示唆しているそうですが、なるほど、だからこのシリーズのジャケットはそうなっているんですね。
幻想的な3つの楽曲からなる「メトープス」、これまたWebからの引用ですが、『第1曲は妖魔の蠱惑的な歌声を、第2曲は英雄に焦がれて執拗に追いすがる女性の焦燥感を、第3曲は、疲れ切った英雄を癒した楚々とした姫君を、音楽によって暗示している』んだそうです。
ピアノ・ソナタを含めて、1時間ちょっとのアルバムですが、その美しさに身を任せているともっと短く感じます。
ヴェヘヴィライネンのタッチも殊のほか美しく、これがロマン派の音楽だったらビロードの上を転がる真珠をイメージしたりもするのでしょうが、ガラステーブルの上を転がる曇り一つないクロームメッキが美しい金属球が目に浮かんだりするところに、やはり現代音楽なんだなぁと感じたりもします。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
録音もとても素晴らしいと思いますし、これまたただただ美しい響きです。
音の粒立ちの良さは特筆できるものがありますし、音数が多い強奏場面でも、すっきりとした見通しは失われず、その響きの輪郭に滲みを感じる事もありません。
残響そのものも美しく、それは音場にとても洗練された潤い感を与えているとも思います。
少しクールな印象も受ける再生音ですが、楽曲にはとてもマッチしています。
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