cogito ergo sum Piano Duo Genova & Dimitrov


2台ピアノのための組曲 第 1番 作品15

2台ピアノのための組曲 第 2番 「シルエット」 作品23

2台ピアノのための組曲 第 3番 作品33

2台ピアノのための組曲 第 4番 作品62

2台ピアノのための組曲 第 5番 作品65


2010年録音

レーベル:cpo




演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


アントン・・アレンスキー(Anton Stepanovich Arensky:1861-1906)は、ロシア帝国の作曲家・音楽教育者ですが、これまたマイナーと言って良い作曲家で、私はピアノ曲集とピアノ三重奏しか持っていません。

なので詳しい訳ではないのですが、このアルバムを聴く限り、かなり器用な作曲家だなぁとの印象を受けます。

全体的にショパンの楽曲に雰囲気が高く(組曲第1番では特に)、それ以外にも、バッハ、ワーグナー、シューマン、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ラヴェルの顔なども浮かんできたりするのですが...。

多彩な表情のある組曲で、5つもあるのにそのどれもがユニークで、似たような作品を並べただけのものではなく、1時間20分弱のアルバムを飽きる事無く楽しむ事が出来ます。

ただ、器用貧乏と言うか、彼自身の個性のようなものは余り感じられず、Wikiには『とりわけピアノ曲は、サロン音楽に近付いている。』と記述がありますが、まさにそう言った印象を受けます。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


2台のピアノの位置関係がある程度明瞭ですが、スピーカーの存在を意識してしまうほどの不自然さではなく、適度に響きはまじりあう印象があります。

ただ、音の見通し感は余り良くなく、ピアノの録音で望まれる透き通った様な音場の展開ではなく、音の粒立ちも余り良くはないかも知れません。

演奏を楽しめない様なレベルでは勿論なく、特に右のピアノ(勝手にこちらが男性のリューベン・ディミトロフではないかと思ったりしていますが、定かではありません)の低音弦の響きには、しっかりした存在感がありますが、楽曲に似つかわしい華麗さをもう少し感じられればと残念だったりします。


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