Carys Lane (S), Frances Bourne (A),
Paul Badley (T), Matthew Brook (Bs)
Chamber Orchestra Of Europe
(ヨーロッパ室内管弦楽団)
Haydn -
オラトリオ「トビアの帰還」 Hob.XXI-2より 「狂ったむなしい配慮」
Mozart -
レクイエム ニ短調 K.626
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
2003年録音
レーベル:Apex
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
ハイドンの「狂ったむなしい配慮」は初めて聴きましたが、ドラマティックな素晴らしい楽曲ですね。
「トビアの帰還」、聴いてみる価値ありですね。
さて、メインのモーツァルトのレクイエム、歌唱、オケとも少し力が入り過ぎかも知れません。
熱意や溢れる生命力を感じさせる演奏には、説得力と言うか、「感じるもの」があり、私は嫌いではないのですが、楽曲の完成度と言う意味では余り優れているとは言えないかもしれません。
ティンパニなど、少し強打が過ぎるように思える処もあり、独唱陣にも少し力みが感じられたりします。
しかし、ハイドンや最後のアヴェ・ヴェルム・コルプスにはそのような面は見られず、やはりモーツァルトのレクイエムを演奏するに際して、特別な意気込みがあったのかも知れません。
とは言え、厳かに、そして清楚に歌われるアヴェ・ヴェルム・コルプスで締めくくられるこのアルバム、私は好ましく聴きました。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
演奏に冷静さがあるハイドンとアヴェ・ヴェルム・コルプスですが、録音には余り面白い処がなく、ちょっと凡庸な印象があったりします。
レクイエムでは演奏がそうだからかも知れませんが、高い温度感と実在感があり、ちょっと目立つティンパニの響きなどにも、革の質感が感じられるような精細さがあり、定位も明瞭です。
ただその定位感は広がりにかけている面があり、スピーカーの存在を意識させる側面もあります。
決して聴き心地が悪い訳ではありませんが、鮮やかさにも少し欠けているようにも感じます。
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