Thierry Fischer指揮
BBC National Orchestra of Wales
(BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)
Stravinsky - ヴァイオリン協奏曲 ニ調
Honegger - 交響的断章 第 1番 「パシフィック231」 H.53
Honegger - 交響的断章 第 2番 「ラグビー」 H.67
Martin - ヴァイオリン協奏曲
Stravinsky - サーカス・ポルカ
2011年録音
レーベル:Orfeo
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
実にてんこ盛りなアルバムで、収録時間は1時間13分強ですが、聴いている印象ではもっと長く感じます。
ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲は好きな楽曲の一つで、今までカントロフとヒラリー・ハーンのものしか持っていなかったので購入しましたが、元気あふれる演奏です。
1981年、ラトヴィアの首都リガの音楽家一家に生まれたバイバ・スクリデ、確かな技術と滑らかな音色、そして若さが良い方向に作用した弾むような力強さを感じます。
フランク・マルタン(Frank Martin, 1890-1974)はフランス語系スイス人作曲家でオランダでも活躍したんだそうですが、初めて聴く作曲家です。
ちょっと掴みどころがない様な協奏曲にも聴こえますし、余りキャッチーではないので、印象に残り難い(私の物覚えが悪いと言う事もあって)楽曲ですが、ここではストラヴィンスキーの協奏曲以上に繊細さと滑らかさが光るヴァイオリンを聴かせてくれますし、オーケストラにピアノが含まれているのが特徴的で、とても上手くピアノを用いて楽曲に彩りを与えていると思います。
オネゲルの楽曲、 「パシフィック231」は聴いた事はあったのですが、手持ちの音源はなく、「ラグビー」は初めて聴きましたが、ちょっと私は描写音楽の類は余り好きではないかもしれません。
ストラヴィンスキーのサーカスポルカも含めて、オーケストラの演奏も溌剌としたものがあり、好演と言って良いのかと思いますが、やはりちょっと1枚に詰め込み過ぎの印象があり、最後は聴き飽きてしまった事を否定できません。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
協奏曲ではヴァイオリンへのフォーカス感が絶妙で、ソリストを際立たせながらもオケとの一体感も損なっておらず、とても素晴らしいと思います。
帯域バランスも良好で、量感のある低域から豊かな中域、伸びやかな高域とスムーズな展開です。
とは言え、鮮やかさは並程度ですし、ストラヴィンスキーの楽曲などは、もう少し色彩感に溢れた切れのある立ち上がりを楽しみたいとも思うのですが、鮮烈さも控えめです。
低域にももう少しタイトさが欲しかったりしますが、決して悪い録音ではないと思います。
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